「まわる世界」
花沢 忍

花沢忍

このたびBambinart Galleryでは、花沢忍 個展「まわる世界」を開催いたします。花沢忍は、1989年神奈川県生まれ、2015年多摩美術大学絵画学科を中退、現在は神奈川を拠点に制作活動を続けています。主な個展に「うつつ」（2015年、Bambinart Gallery）、「TWS-Emerging 2016」（2016年、トーキョーワンダーサイト渋谷）のほか、本年は愛知県岡崎のPOCKETで個展「happy end」を開催しました。また「トーキョーワンダーウォール」（2015）、「第19回岡本太郎現代芸術賞展」（2016）、「TAMA VIVANT �U 2016」（2016）などに出品しており、「シェル美術賞展 2017」では、能勢陽子審査員賞を受賞しました。

花沢は、絵画作品を中心に、詩やダンスなどさまざまな手法で作品を制作しています。ドローイングやペインティングでは特徴的なタッチで人物やさまざまな動物、色とりどりの植物が描かれている作品もあれば、ひっそりと静かに佇んでいるような作品もあります。一つの絵画のなかで、あるいはそれぞれの作品の関係を通して、世界は相反する要素があって、それらが循環していて成り立っているのだということに気づかせてくれます。

「生も死も境界線はなく、生命の円環そのものがゆるやかに回り続ける世界。聖や俗、美しさと醜さ、苦痛と恍惚、愛と死、あらゆる二項対立的に存在するものは全て浸透し合い、一つの世界そのものだと思う。 天国だ、と人は言うけれど、本当は記憶の奥に、今目の前に、帰りがけの道端にそのような世界は存在する。 愛をもって祈るように絵を描くことで、愛おしい誰かに届くといい。」（花沢忍）

本展では「happy end」（POCKET、岡崎）で発表した絵画作品を含む新作絵画を発表します。どうぞご高覧ください。