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「石灰の恋、鶏鳴を背負い」
謝花翔陽

2020年6月6日(土)〜 6月21日(日)
12:00〜19:00 月・火休廊

謝花翔陽

1987年、沖縄県に生まれた謝花は、2011年に東京藝術大学 彫刻科を卒業、2013年に東京藝術大学大学院 先端芸術表現専攻を修了、それぞれ卒業時にアートアワードトーキョー丸の内に選出され、2011年は小山登美夫賞、2013年にはグランプリを受賞しました。2016年には韓国・釜山のアーティストレジデンスに参加、Art District_p、Art Space Heemにて、それぞれ成果展に参加したほか、Shinsegae Department Store、Busan Cultural Centerにて開催されたアートフェアにも参加。現在、東京藝術大学大学院 先端芸術表現専攻 博士後期課程に籍を置き制作活動をしています。

「愛と恨みを塗り込んだラブレターであった作品は、7年前の個展「アメジスト/月に向かって吠えたてる犬/そして僕は橋を焼く」にて一旦の幕引きをした。
しかし、それでも人生は続いていたことに気づかされ日々多くの感謝を思います。
決別から再会のお話を私からのご挨拶として。」(謝花翔陽)

【作品の制作技法について】
まず支持体にクレヨンで日々の感情や告白(主に口に出せないことやそれが憚られるようなもの、また気恥ずかしくて言いづらい内容など)を文字で書き記し積層させ埋め尽くし下地を作ります。
それらの色彩は感情のイメージで選ばれています。(例えば悲しみは深い青、愛情はピンク等)
そして下地の文字が一切見えなくなるまでクレヨンで真っ黒に塗りつぶして消し去ります。

その支持体の表面を自分の指の爪、それも描画に適した形に研磨・変形させ、樹脂を塗り、装身具によって補強した爪を使い引っ掻き、彫り出すことで描画を施します。

さいごに樹脂を幾重にも重ねて表面を塗り固め、それらの作業を保存しています。

私はこれを自分自身の構造と同じであると見做します。
これは、最終表面からでは見きることのできない内部構造を持った自分自身の分身を外部に存在させてみることで、不可視である多くの存在への憧憬とその触感を確かめる試みです。


 
information :

「石灰の恋、鶏鳴を背負い」
謝花翔陽

2020年6月6日(土)〜 6月21日(日)
12:00〜19:00 月・火休廊
会場:Bambinart Gallery
東京都千代田区外神田6-11-14 アーツ千代田3331 B107
TEL:03-6240-1973